[実務入門] (42) キャッシュフロー計算書 (3)

[2012年8月27日]

前回はキャッシュフロー計算書(現金流量表)の意義について簡単に確認しました。今回は「現金」の意義について確認し、現実的な活用方法を最後に考えます。

旧企業会計準則(財会字[2001]7号)によれば、キャッシュフロー計算書上の「現金」「現金同等物」は次のように説明されています。
「現金とは、企業の手許現金および随時支払いに用いることのできる預金をさす。」
「現金同等物とは、企業の有する期限が短く、流動性に優れ、既知の金額の現金に容易に交換できる、価格変動のリスクが小さい投資をさす。」

本記事は、現在NNA.ASIAで連載中の「ここに注目!中国会計・税務実務入門」を転載したものです。

ところで、前回もキャッシュフロー計算書の意義について考えましたが、実際の資金繰りの運営上、どのような点に注意すればよいかを考えます。

日本にある企業は、保有預金口座は日本円のものだけ、という企業はたくさんあると思いますが、中国で設立する日系企業がそのようなことはまずないと思われます。(直近、オフショア人民元建出資が認められておりますので、理論的には可能です)
したがって、キャッシュフロー計算書で見るよりは当然に資金繰りは複雑ですが、考え方としては(当然ですが)複数のキャッシュフロー計算書が1社の中にあるという形で捉えて頂ければ、わかりやすくなると思います。すなわち、

月を通じてJPY-RMBレートは一定であったとしますと、



このように会社内で通貨別のキャッシュフロー計算書(類する資金繰り表)を作っていれば、月次で資金繰り上必要な金額もある程度見えてくると思いますし、予見可能性が広がって資金繰りに資すると考えられます。

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